虫さされ薬「ムヒ シリーズ」で一番効くのってどれだ?を調べてみた

毎年蚊にさされてから虫刺され用の塗り薬を買い始めます。

悩みながらとりあえず、ドラッグストアにある「ムヒ」を適当に買います。

ムヒは 池田模範堂 から出てる虫刺され薬です。

 

でもやっぱり、一番効く虫刺され薬がほしい!

ということで調べました。

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)

結論から言うと、とにかく効果を実感するのは

 

「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)」

 

が配合されたものです。

これはいわゆる「ステロイド外用薬」というもの。

ステロイド外用薬の薬効の強さは、どのように分類されているの?|ひふ研|第一三共ヘルスケア
ひふ研が提供する、Q「ステロイド外用薬の薬効の強さは、どのように分類されているの?」のQ&Aページです。ひふ研は、第一三共ヘルスケアが提供する、皮膚症状、皮膚薬の使い方の疑問に答える情報サイトです。

何故効くか?

「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)」は患部の炎症を鎮めます。

つまり、蚊やブヨなどに刺されて赤く腫れた部位の炎症をまず抑えることが出来ます。

かゆみ止めだけの薬では炎症は治まりません。

ステロイド剤で炎症を鎮めることが体感では一番効果を実感すると思います。
(それがいいのか悪いのかは別として)

ウナコーワの話

ちなみに「ムヒ」と同じく有名な「ウナコーワ」シリーズには

「リドカイン塩酸塩」

という麻酔薬が入っているのが特徴です。

 

麻酔薬入りを使うのは是非が分かれます。

痒み痛みを抑えるという意味で有用という意見や、麻酔薬を頻繁に使うのは危険だという意見も。

ムヒシリーズを比較

ムヒシリーズの主要製品の成分を比較してみます。

下記製品情報から引用
https://www.ikedamohando.co.jp/products/insect_bite/index.html

ムヒS

まずは「ムヒS」。

ジフェンヒドラミン 1.0g かゆみをおさえます。
グリチルレチン酸 0.3g 生薬カンゾウ由来の成分で、炎症をおさえます。
ℓ-メントール 5.0g 清涼感を与え、かゆみをしずめます。
dl-カンフル 1.0g 清涼感を与え、かゆみをしずめます。
イソプロピルメチルフェノール 0.1g 殺菌作用があります。

所感

唯一、ステロイド外用薬が入っていないのが「ムヒS」 です。

また、ジフェンヒドラミンの量はムヒシリーズ最低の量となっています。

液体ムヒS2a

次に「液体ムヒS2a

デキサメタゾン酢酸エステル 25mg かゆみ、はれ・赤みのもとになる炎症をおさえるステロイド成分です。
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2.0g かゆみをおさえます。
ℓ-メントール 3.5g 清涼感を与え、かゆみをしずめます。
dl-カンフル 1.0g 清涼感を与え、かゆみをしずめます。
グリチルレチン酸 0.2g 生薬由来成分で、かぶれなどの炎症をしずめます。
イソプロピルメチルフェノール 0.1g 殺菌作用があります。

所感

かゆみをおさえる「ジフェンヒドラミン」がムヒSの2倍になっています。

また、炎症を抑えるステロイド成分が追加されてます。

ムヒアルファSⅡ

そして「ムヒアルファSⅡ

ジフェンヒドラミン塩酸塩 2.0g かゆみ原因物質のはたらきをブロックします。
デキサメタゾン酢酸エステル 25mg かゆみ、はれ・赤みの原因である炎症の元に作用するステロイド性抗炎症成分です。
ℓ-メントール 3.5g 清涼感を与え、かゆみ感覚をしずめます。
dl-カンフル 1.0g 清涼感を与え、かゆみ感覚をしずめます。
クロタミトン 5.0g かゆみをしずめます。
グリチルレチン酸 0.2g 生薬由来成分で、かぶれなどの炎症をしずめます。
イソプロピルメチルフェノール 0.1g 殺菌作用があります。

所感

「ムヒS」から変わったのは「デキサメタゾン酢酸エステル」というステロイド外用薬が追加された所。

「液体ムヒS2a」から変わったのは「クロタミトン」という成分が追加されていることです。

液体ムヒアルファEX

さて、「液体ムヒアルファEX」です。

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA) 0.15g アンテドラッグ型抗炎症成分で、はれ・赤みをしっかりおさえます。
ジフェンヒドラミン塩酸塩 1.0g かゆみ原因物質(ヒスタミン)のはたらきをブロックし、かゆみの元をおさえます。
ℓ-メントール 3.5g 清涼感を与え、かゆみをすばやくしずめます。
dl-カンフル 1.0g 清涼感を与え、かゆみをすばやくしずめます。
イソプロピルメチルフェノール 0.1g 殺菌作用があります。

所感

「ムヒアルファEX」シリーズで「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)」が登場しました。

その分、「ジフェンヒドラミン塩酸塩」の量は減りましたがこのPVAが肝なのかも。

ムヒアルファEX

クリームタイプの「ムヒアルファEX」を見てみます。

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA) 0.15g アンテドラッグ型抗炎症成分で、はれ・赤みをしっかりおさえます。
ジフェンヒドラミン塩酸塩 1.0g かゆみ原因物質(ヒスタミン)のはたらきをブロックし、かゆみの元をおさえます。
ℓ-メントール 3.5g 清涼感を与え、かゆみ感覚をすばやくしずめます。
dl-カンフル 1.0g 清涼感を与え、かゆみ感覚をすばやくしずめます。
クロタミトン 5.0g かゆみをしずめます。
イソプロピルメチルフェノール 0.1g 殺菌作用があります。

所感

液体と比べるとまた「クロタミトン」が復活してます。それ以外は同じ。

じゃあどのムヒが一番いいのさ?

以上が100g中の主要商品の成分表ですが・・・

 

残念ながら一番ダメなのは「ムヒS」です。成分的にも一番弱い。

 

次に来るのが「ムヒアルファ」シリーズ。

ムヒアルファで使われているのは「デキサメタゾン酢酸エステル」というステロイド成分です。

一番虫さされに効く薬は「ムヒアルファEX」シリーズ

一番効くのはムヒアルファEXシリーズです。
「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)」が0.15g、「ジフェンヒドラミン塩酸塩」が1.0gです。

「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)」は「デキサメタゾン酢酸エステル」より強い成分になります。

そしてムヒシリーズではトップレベルの成分を配合しています。

ステロイド外用薬の強さの違いが実感できる効果の違いに現れると思います。

塗り薬と液体で成分が違う?

よく見てみると、ムヒシリーズでは塗り薬と液体で成分が違います。

何故か塗り薬タイプには

 

「クロタミトン」「イソプロピルメチルフェノール」

 

という液体タイプにはない薬が配合されています。

かゆみを鎮める薬と殺菌作用のある薬です。

あまり知られていないと思うのですが、何故でしょうか?

 

これを鑑みるに、効果的には

 

塗り薬(ムヒアルファEX)>液体(ムヒアルファEX液体)

 

となるというのが本当のところでしょう。

また、液体より塗り薬の方が性質上患部に薬が残りやすく、より有効であると思われます。

まとめ

ムヒで一番虫さされに効く薬は

 

ムヒアルファEX」シリーズ

 

でした。

また、塗り薬と液体タイプでは塗り薬の方が有効成分が多く配合されています。

しかし、単純に手が汚れる等のデメリットもあるので、ここは各自で使いやすいタイプを選びましょう。

 

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